日本で初めて都が置かれたとっても古い歴史をもつ奈良県。
ここではそんな奈良県が持つ歴史から、意外なものまで様々な日本一をご紹介していきます!
目次
歴史的な奈良の日本一
奈良県といえば、法隆寺や奈良の大仏をはじめとしたお寺や仏像などが有名ですね。
修学旅行で訪れる定番スポットにもなっています。
歴史的な建造物や美術品の数が日本一になっています。
- 国宝・重要文化財数(美術工芸品):1,054件
- 国宝・重要文化財数(建造物):382棟
- 史跡数:116件
- 国指定の史跡名勝天然記念物総数:142件
また、奈良県には「日本一古い○○」というのも多くありますので、ぜひ訪れてみて下さいね。
日本一古い木造建築
法隆寺は601年頃に現在の斑鳩町に創建。
「日本一古い木造建築」どころか「世界一古い木造建築」として1993年、ユネスコ世界文化遺産に登録されました。
日本一古い仏像
飛鳥大仏は7世紀初頭に飛鳥寺の本尊として作られました。
日本一古いケーブルカー
生駒ケーブルは1918年に日本で初めて生駒市生駒山に開業しました。
現在も「日本一古いケーブルカー」として現在も住民や観光客の足として利用され続けています。
日本一古い砂糖屋
砂糖傳増尾商店です。
1854年に創業され、現在でも奈良市で営業を続けています。こんぺいとう、御門米飴や和三盆などが人気のです。
日本一古い人工林
江戸時代に現在の川上村に植林された「日本一古い人工林」が下多古村有林です。
樹齢200年以上の巨木が50本以上有り、文化庁の「ふるさと文化財の森」に選定されました。
日本一古い安産祈願寺
帯解寺は858年に建立されたお寺です。
もともとは霊松庵というお寺でしたが、子宝に長い間恵まれなかった文徳天皇后がこのお寺で祈願したところ、清和天皇が誕生したことから安産・子授け祈願の寺として信仰を集めるようになりました。
古くから皇族の方々も安産祈願をされていることでも有名なお寺です。
日本一古い民家
栗山家住宅は建築年代が判明している「日本一古い民家」は1607年に建築されました。
なんと現在も住居として使用されているので内部は非公開となっています。
しかし栗山家住宅を含む五條新町は重要伝統的建造物群保存地区に指定されていて、江戸時代から続く古い町並みを見ることができます。
生産量の日本一
奈良県には「こんな物を作っている日本一なんだ!」とビックリしてしまうちょっと変わった生産量日本一のものがあります。
靴下の生産量日本一
2018年の靴下(ストッキング、タイツ含む)生産量9481万足・国内シェア6割以上で日本一です。
奈良県で栽培されている公賓知るな「大和木綿」を使用した靴下製造が広がっていき靴下製造が発展しました。
近年は安価な海外品の輸入や国産ブランド靴下を採用する百貨店アパレルの不振から状況は芳しくないのだそう(汗)
墨の生産量日本一
2014年のデータで生産量が50万丁(95%)、2020年では20〜30万丁ほどとなっていますが変わらず日本一です。
飛鳥時代に伝来しその都であった奈良で古くから続く伝統的な産業ですが、年々使われる機会が減っているに伴い生産量は昭和10年ごろをピークにこれまでずっと減少傾向にあります。
貝ボタンの生産量日本一
年間生産量はその数1億個でシェア7~8割と日本一です。
その中でも1913年に創業した「トモイ」だけで国内シェアの50%なのだそう!
海のない奈良県ですが生産が始まったのは明治時代後期、
農家の副業として貝ボタン製造が家内工業的に取り入れられるようになっていきました。初期投資が小額で済むことや原材料が前貸しという利点から、現金収入を必要とする農家で貝ボタン製造に従事するものが続出しました。
からなんだそうです。
茶筌(ちゃせん)の生産量日本一
生産量が30万本・シェア9割以上で日本一!
今から500年程前、室町時代中期に高山市で生産されはじめ現在まで伝承されているんです。
割り箸の生産量日本一
年間生産量2億3000万膳でシェア約7割と日本一。
ですが国内で使われる割り箸の98%が値段の安い輸入品なんです。
余談ですが、エコ箸が使われるようになって久しいですが、CO2排出量や間伐材の有効利用などの観点から実は割り箸って環境に悪影響は少ないんですよ!
教育の熱心さ日本一
奈良県民の教育熱心さを裏付けるデータがあります。
- 京大合格者数:18人(高校3年生1,000人当たり)
- 小学生学校外学習率:52.2%
- 高校県外進学率:10.93%
以上が日本一になっている統計です。
この他にも、東大合格者数が2位だったり、小学生・中学生の通塾率や大学進学率なども毎年上位にランクインしています。
ちょっと意外な日本一!
小麦粉消費量日本一
一世帯あたり4,593グラム、全国平均の1.6倍となっています。
奈良県はパン消費量が多いこと、専業主婦が多いといったようにでパン作りが盛んで、ホームベーカリーの売れゆきも高いのだそうです。
金魚の出荷匹数日本一
日本の金魚の三大産地のひとつ、大和郡山市では年間、金魚約6000万匹出荷されています。
多かった時期は1年で1億3,000万尾もの金魚が生産されてたのだそうで日本の人口と同じくらいの数・・・すごい。
まとめ
農産品、畜産品、そして陸に囲まれているので魚介などに日本一はありません、しかしそのかわりと言ってはなんですがその長い歴史にちなんだ日本一がたくさんありました。
歴史と洋風文化がこの先どのように混ざり合い変化していくのか、奈良の今後が楽しみです!