自然

日本一長い川は?ランキングだけではわからない本流、支流、流域のこと!

 

 

日本中いたるところにある川ですが、国が管理する河川の一級河川は、13,955本、都道府県が管理する二級河川が、7,052本そして河川法の対象外となっている市町村が管理する準用河川が14,253本、合わせて河川は35260本あります。

ここではその中で日本一長い川のランキングとそこにまつわる豆知識をお届けしようと思います。

 

日本一長い川ランキング

1位  信濃川   367km
・流域 〜新潟県、長野県〜

 
2位  利根川 (とねがわ)  322km
・流域 〜茨城県、栃木県、群馬県、埼玉県、千葉県、東京都、長野県〜

 
3位  石狩川(いしかりがわ)   268km
・流域 〜北海道〜

 
4位  天塩川 (てしおがわ)  256km
・流域 〜北海道〜

 
5位  北上川 (きたかみがわ)  249km
・流域 〜岩手県、宮城県〜

 
6位  阿武隈川(あぶくまがわ)  239km
・流域 〜福島県、宮城県〜

 
7位  木曽川 (きそがわ)  229km
・流域 〜長野県、岐阜県、愛知県、三重県〜

 
8位  最上川 (もがみがわ)  229km
・流域 〜山形県〜

 
9位  天竜川 (てんりゅうがわ)  213km
・流域 〜長野県、愛知県、静岡県〜

 
10位  阿賀野川(あがのがわ)  210km
・流域 〜新潟県、福島県、群馬県〜

 

 

となっています。
ちなみに世界一長い川はエジプトのナイル川で、6695㎞、信濃川の20倍ちかくもあります。

日本一長い川は信濃川なのですが・・・

呼び方の問題

じつはこの信濃川、長野県を通って、新潟県に入り、そこから海に繋がるのですが、そこで呼び名が変わっているのです。

『信濃川』というのは新潟県にはいってからの名称で、長野県を流れているのは千曲川(ちくまがわ)と呼ばれています。
信濃川の全長は153km、千曲川の全長が214kmで367kmという長さはその両方を合わせた長さなのです。
日本の河川法ではこれらの水のつながりを「水系」といいその水系の本流が河川名になっているのでこのようなランキングになります。

ですから確かに信濃川は日本一長い川ではあるのですが、河川名だけで言うと実は322kmある利根川が日本一長いという事になります。

おもしろいというかややこしいというか・・・。

それでは

流域面積の日本一

流域面積とは?

上の図にあります 薄緑色の部分が流域面積です。
単に河川の流れている面積を言うのではなく、河川に水が流れ込む地域全てを流域面積といいます。

大きな川はそこから枝分かれしているいくつもの支流があります。
その幅広さによってかなり変わってきます。

河川の長さとはまた違った結果になる可能性もありますね。
それでは見てみましょう!

 

流域面積ランキング

第1位   利根川    16,840km²
・流域 〜茨城県、栃木県、群馬県、埼玉県、千葉県、東京都、長野県〜

 

第2位   石狩川    14,330km²
・流域 〜北海道〜

 

第3位    信濃川    11,900km²
・流域 〜新潟県、長野県〜

 

第4位   北上川    10,150km²
・流域 〜岩手県、宮城県〜

 

第5位   木曽川    9,100km²
・流域 〜長野県、岐阜県、愛知県、三重県〜

 

第6位   十勝川   9010km²
・流域 〜北海道〜

 

第7位   淀川    8240km²
・流域 〜三重県、滋賀県、京都府、大阪府、兵庫県、奈良県〜

 

第8位   阿賀野川  7710km²
・流域 〜新潟県、福島県、群馬県〜

 

第9位   最上川   7040km²
・流域 〜山形県〜

 

第10位  天塩川   5590km²
・流域 〜北海道〜

 

 

長さでは2位だった利根川がこちらでは1位になりましたね。
利根川の流域面積は約1万6,840km2もあって、その広さは四国地方の面積の80%ほど、北関東を西から東へとかなり広い地域にまたがっています。

まとめ

長さ、流域それぞれ結果は違いましたが、実際の川の長さや、流域面積など多くの地域に影響を及ぼしているという見方でいくと”日本最大の川”は『利根川』なのではないかなと思いました。

 

そういえばこのランキングをみていて思いましたが、西日本の川が入っていませんね。
大きな平野があるかどうかという事が関係しているのかもしれませんね。